2024年10月、当社は日本航空株式会社(JAL)が提供する「JALマイレージバンクアプリ」における保険販売プロジェクトを支援し、アプリ内完結型のデジタル保険体験を実装しました。
本取り組みにおいては、日本航空に保険販売プラットフォーム「Fusion」を提供。日本航空は、 Fusionの導入による既存の関連サービスとのシームレスな統合で、UXの向上とクロスセル・アップセルによる収益最大化を両立する革新的モデルを可能とします。

導入の背景:“マイルライフ”におけるデジタル保険
日本航空は、約4,000万人のJALマイレージバンク会員という強力な顧客基盤を活かし、「JAL Vision 2030」および中期経営計画に基づき、航空券以外の生活領域でもマイルが貯まり・使える経済圏の構築——「マイルライフ」を推進しています。
このマイルライフの中核となるのが、「JALマイレージバンクアプリ」です。2023年11月、JALマイレージバンクアプリは使いやすくなった決済機能「JAL Pay」をはじめ、マイルを「ためる」「つかう」様々な機能を集約したアプリとしてリリースし、2024年10月にはアプリ内で完結する保険販売機能が新たに加わりました。
これまでの「保険=外部サイトや紙での申込」という体験から脱却し、航空アプリの中で保険の選定・加入・保全・請求までを完結させる体験が実現したことで、JALマイレージバンク会員にとっての安心感、利便性、エンゲージメントは飛躍的に向上しました。
Fusionについて:スマートな保険体験の実現
JALマイレージバンクアプリにおける保険提供では、ユーザーがやマイル管理と同様の動線で、スムーズかつシームレスに保険商品を選び、加入・管理・請求まで完結できる体験が求められました。
これを実現するため、リードインクスのデジタル保険プラットフォーム「Fusion」を導入。アプリのUIに自然に溶け込む保険加入導線を提供し、ユーザーが日本航空のブランド環境から離れることなく保険に加入・管理できる一体感ある体験を実現しました。

2024年10月のサービスリリース時は、チューリッヒ保険会社が引受保険会社となり「海外旅行保険」「国内旅行保険」「スキー・スノボ保険」の3商品を提供しています。
この「Fusion」によって構築された保険基盤は、マイル積算など日本航空独自の価値とも融合し、単なる保険導線を超えた高度な顧客体験を創出しています。
効果:UXの進化が、顧客との関係性とLTVを育てる
JALマイレージバンクアプリ内に保険販売を実装したことで、ユーザーは以下のような全く新しい保険体験を得ることが可能になりました。
●生活に馴染んだチャネルで、ストレスなく保険加入ができる
●マイルがたまることで、保険加入にも“日本航空らしい価値”が付加される
●航空券や旅行計画の情報をもとにしたターゲティングにより、関連性の高い保険提案が受けられる
こうした変化は、ユーザーのアプリ滞在時間や利用頻度の上昇、マイル利用機会の拡大、そして顧客生涯価値(LTV)の向上へとつながっています。
また、今後は他の保険や旅行以外の生活シーンに関わる保険などユーザーニーズに即した商品追加も検討しており、JALマイレージバンクアプリが「保険エントリーポイント」としての役割を持つプラットフォームへと成長しつつあります。
終わりに:アプリから広がる“〇〇×デジタル保険”の可能性
今回の日本航空との取り組みは、保険を“どこで提供するか”というチャネル戦略に新たな視座を与えるものです。顧客との接点をすでに持っているアプリの中でデジタル保険を提供するというモデルは、保険商品の販売収益だけでなく、タッチポイント・滞在時間の増加やデータ利活用など既存領域を拡大、拡張させるための強力な仕組みであり、他の業界や業種、サービスにも幅広く展開が可能です。特に交通・航空、鉄道などの事業会社にとって、ポイントやマイル、電子マネーなどを活用した「自社アプリ × デジタル保険」は、新たな価値提供の柱となりえます。
リードインクスは、今回の日本航空とのプロジェクトにおいて、単なる技術提供者ではなく、“保険の再定義”を目指す共創パートナーとして、企画から制度設計、構築、運用までを総合的に支援しました。
私たちは今後も、自社チャネルで保険を展開するという新しい流通モデルを国内外の企業へと広げ、“保険をもっと身近に”を社会のスタンダードにしていきます。
※本記事に掲載している情報は2025年11月12日時点となります。