当社が提供するデジタル保険プラットフォーム「Fusion」は、PayPay保険サービス株式会社(以下、「PayPay保険サービス」)に導入され、PayPayアプリやYahoo! ショッピングなどのサービス内から申し込みができる保険体験を実現しています。サービス開始から5年半で、累計加入件数は1,000万件を突破。国内でも最大級のデジタル保険サービスへと成長しています。

生活インフラに溶け込む保険体験
利用頻度の高いアプリやチャネル内に保険サービスを組み込むことで、ユーザーは決済や保険申し込みといった手続きをスムーズに行えるだけでなく、日常的に利用するサービスの中で潜在的なリスクや保険の必要性に自然と気づくことができます。こうした気づきの瞬間を日常の行動のなかに組み込むことで、新たな価値の創出が可能になります。これにより、従来の“保険体験”を刷新し、ユーザーにとって違和感のない形で保険との出会いと加入が実現されています。
●日常の行動に連動した「シナリオ型保険」
PayPay保険サービスでは、Yahoo! ショッピングやYahoo! トラベル、 Yahoo! オークションなどの生活シーンに密着したサービス内で保険を提案する「シナリオ型保険(特定の購入や予約の場面に連動して提示される保険) 」を展開しています。
例えば、 Yahoo! ショッピングでの商品購入時やYahoo! トラベルでの宿泊予約時などのタイミングで、関連性の高い保険商品を自然にレコメンド。これにより、ユーザーは自身の行動の延長線上で保険を認識・検討でき、高い加入率とスムーズな体験の両立が実現しています。こうした仕組みによって、「保険=別サイトで加入するもの」という従来の常識を覆し、「日常の中に自然に溶け込む保険」という新たな体験価値を提供しています。
さらに、各チャネルの特性に応じて保険商品や訴求方法を柔軟に設計できるため、ユーザー属性に合わせたきめ細やかな保険提案が可能となり、継続利用やアップセルにもつながる仕組みが構築されています。
●複数の保険商品を取り扱う「マーケットプレイス型保険」
さらに、PayPayアプリ内では、ユーザーが自らアクセスして複数の保険商品の中から選択できる「マーケットプレイス型保険」も展開しています。
熱中症やインフルエンザ、アウトドア、ゴルフ、自転車など、日常生活に密着した少額・短期間型の保険商品を13種類ラインナップ。これらの商品は、わずか数タップ・1〜2分程度で加入手続きが完了するシンプルなUX設計となっています。
このような保険商品群は、通常の決済や購買利用シーンに加えて、保険加入や契約確認といった目的でもアプリが再訪される導線となり、MAU (Monthly Active Users)の増加にも寄与しています。

Fusion:短期間・低コストでの多品種展開を支えるデジタル保険プラットフォーム
PayPay保険サービスでは、多様なユーザー接点やサービス設計に応じて、保険商品や加入導線を柔軟に企画・展開。その革新的な取り組みを技術面から支えているのが、保険代理店向けデジタル保険プラットフォーム「Fusion」です。
「Fusion」は、複数の保険会社の商品を一括管理・提供できる仕組みを備え、PayPay保険サービスの柔軟な商品展開を支えるインフラとして活用されています。各保険会社に導入いただいている「Graphene/Nano」と連携することで、スピーディーかつ柔軟な新商品ローンチが可能となっています。
また、ユーザー属性や行動データの取得・活用にも対応しており、PayPay保険サービスが行うユーザー分析・マーケティング施策を支える基盤としても活用いただいています。申し込みデータを活用することで、属性別のセグメンテーション、タグによる行動データ取得、リピート施策などを駆使した加入率最大化を図り、既存事業を含めた、アップセルやクロスセルにつなげることが可能となります。
▶ Fusion(保険代理店向け デジタル保険プラットフォーム)
・保険代理店(事業会社)向けのSaaS型システム
・複数保険会社の商品を一括管理・提供
・UXテンプレート・マーケティング機能も内蔵
・保険会社との接続もAPIベースで柔軟対応
▶ Graphene/Nano(保険会社向け デジタル保険プラットフォーム)
・引受保険会社の業務を支える基幹システム
・商品設計、契約・請求・支払業務を一元管理
・OCR連携による自動査定や即時支払にも対応
おわりに:共創から広がる、保険体験のアップデート
PayPay保険サービスとの取り組みは、単なるテクノロジー導入にとどまるものではありません。
保険を「加入するもの」から「日常に自然に存在するもの」へと変える——その本質的な価値転換に挑む中で、私たちは“生活者視点での保険体験の再設計”という共通のビジョンを持ち、継続的な共創を進めています。
ミニアプリによる体験の革新、チャネルを跨いだ行動設計、継続加入やLTV向上を見据えたプロダクト設計……こうした一つひとつの取り組みのなかで、保険がより軽やかに、そしてユーザーにとって意味のある存在へと変わり始めています。
リードインクスはこれからも、チャネルやブランドの価値を最大限に引き出しながら、テクノロジーとデザインの力で保険体験を組み替え、パートナー企業とともに、社会に根づく「使われる保険」の共創に挑み続けてまいります。
※本記事に掲載している情報は2025年11月12日時点となります。