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  • 2025.3.24  レポート 

「ホケンのミライ2025」に当社代表取締役社長 兼 CEO 柏岡が登壇しました

2025年3月7日(金)に開催されたGuardTech検討コミュニティ主催のイベント「ホケンのミライ2025」の「あたらしい保険をつくるハッカソン『ホケンノカタチ』に当社代表取締役社長 兼 CEO 柏岡がモデレーターとして登壇しました。

◆セッション概要
タイトル:あたらしい保険をつくるハッカソン「ホケンノカタチ」
日時:3月7日(金)13:55~14:35
登壇者:(モデレーター) 柏岡 潤
ハッカソン「ホケンノカタチ」参加チーム
・Critical Thinking Crew(CTC)(福永圭佑さま、駒場成美さま)
・チームSOMPO(山崎義則さま)
・リードインクス 若手エンジニアチーム(赤城和也)

◆「ホケンのミライ2025」概要
イベント名:ホケンのミライ2025
日時:3月7日(金)10:00~19:00(チケット制)
会場:FinGATE KAYABA
        東京都中央区日本橋茅場町 1-8-1 茅場町一丁目平和ビル1階&3階
主催:GuardTech検討コミュニティ
公式サイト:https://hokennomirai.studio.site/


2025年2月に開催された「あたらしい保険をつくるハッカソン—ホケンノカタチ—」

2025年3月7日に開催された「ホケンノミライ」における「あたらしい保険をつくるハッカソン『ホケンノカタチ』」では冒頭「本セッションにおきましては2月27日に行われたハッカソンを振り返りながら、その内容や面白さを知っていただき、来年さらに多くの皆様に参加いただきながら、まさにその”保険の未来”を皆様に体感していただきたい」と柏岡の挨拶で始まりました。

続いて、伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(CTC)の福永圭佑さま、駒場成美さま、SOMPOシステムズ株式会社の山崎義則さま、リードインクス株式会社の赤城和也が登壇し、自己紹介ならびにハッカソンの内容を説明いただき、各質問へと進行しました。



テーマ決めについて

―新規事業に似た工程で模索―

福永さま(CTC):テーマ決めに関してオープンディスカッションを行い、多くのアイデアが出ました。最終的には、身近な人々が実際に困っている問題を解決するテーマを選ぶことにしました。具体的には、ペットの引き取り手がいない問題を解決するためのシェアリングエコノミー型のペット保険をテーマに選びました。

山崎さま(チームSOMPO):アイデア出しを行い、保険として成立するテーマを選ぶことが重要だったと感じています。最初の案は保険金そのものをクラウドファンディングで集めるというものでしたが、最終的にはクラウドファンディング型のイベント保険に落ち着きました。

赤城(リードインクス 若手エンジニアチーム):身近な問題からテーマを考えていきました。最終的には、就活生のメンタルヘルスをケアするAIを活用した就活支援システムをテーマに選びました。

柏岡:身近な課題から社会課題、加えてどれだけの市場規模かというところに各チームが注目しながら検討されており、まさに新規事業を作るときのプロセスを踏襲しているなと感じました。



ツール(Protosure/Mendix)について

―開発プロセスの効率化に寄与―

駒場さま(CTC):Mendixはノーコードローコードツールとして、簡単に画面を作成し、実際に動くものを作り出すことができるため、チーム内での議論が活発になり、新しいアイデアを出すことができました。また、Protosureはエクセルを取り込むことができ、計算式などを組み込むことができたため、開発を効率的に進めることができました。

山崎さま(チームSOMPO):ProtosureのエクセルをそのままAPI化する機能が非常に便利でした。保険会社のシステムでは、計算式をエクセルで提供されることが多いため、この機能が非常に役立ちました。また、Mendixの外部APIとの連携が簡単に組み込める点もとても良かったです。

赤城(リードインクス 若手エンジニアチーム):若いメンバーがローコードツールに慣れていなかったため、フリーな環境の方がやりやすかった側面もあった印象です。ただし、業界標準のツールを使用することで、業界の考え方やプロセスを学ぶ良い機会になりました。

柏岡:各社がツールをうまく活用している点はとても素晴らしかったです。特にMendixとProtosureが各チームの開発プロセスを効率化し、議論を活発にするのに役立ったのではないでしょうか。また、保険のハッカソンという難しいテーマに対して、各チームが工夫を凝らして取り組まれていたのが、審査員の立場から見ても非常に印象的でした。



実現性と今後の展望について

―ステークホルダーと共に―

福永さま(CTC):保険料や保険金の設定、保険会社の信用力や情報などが重要な要素であり、これらを私どもは持っていないので、保険会社とのコラボレーションが不可欠であると感じています。ただ、ペットの引き取り手がいない問題を解決するための保険を作りたいという強い意志で、専門的なハードルを一旦考えずに、この課題にフォーカスできたのかなと感じています。

山崎さま(チームSOMPO):イベント保険そのものは既に存在するため、保険商品そのものを実現する必要はないですが、むしろ、クラウドファンディングのプラットフォームとの連携が実現に向けた近道であると考えています。また、保険会社に関連しているため、振り切った考えが難しいと感じており、内輪でのアイデアを外部に出すことが重要だと考えています

赤城(リードインクス 若手エンジニアチーム):今回の取り組みを通じて、若いメンバーが保険業界の常識に苦しんでいました。また、保険商品そのものよりも、マーケティングや販売戦略に注目する必要があると感じており、代理店向けの売り方を考えることが重要だと感じています。

最後に

柏岡:保険のハッカソンというのは日本では少ないのですが、今回のハッカソンではIT企業さまや海外のコンサルティング企業さまなども参加いただき、当日は熱気と活気に満ちた素晴らしい会となりました。それぞれの内容もとてもレベルが高く、現実的なものから、斬新なアイデア、保険のハッカソンというところにとどまらず”保険の未来”を見据えるうえで、非常にいい試みになったと感じています。ぜひ次回ハッカソン開催の際にはより多くのチームに参加いただき、新しいアイデアが生まれることを楽しみにしています。