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  • 2025.7.22  レポート 

「金融サービス仲介業セミナー」に当社代表取締役社長 兼 CEO 柏岡が登壇しました

2025年7月2日、東京・FinGATE KAYABAで開催された「金融サービス仲介業セミナー」(主催:一般社団法人 日本金融サービス仲介業協会)に当社代表取締役社長 兼 CEO 柏岡が登壇しました。

本セミナーには、フリー株式会社、GeNiE株式会社、金融庁といった立場の異なる多彩な登壇者が集結しました。会場には60名以上が来場し、オンラインからも多数が参加。金融サービス仲介業の新たな事業創出や成長における役割・魅力、そして制度のあり方や拡大に向けた課題について活発な議論が展開されました。

この中でリードインクス代表・柏岡潤は、メインセッションおよびパネルディスカッションに登壇。デジタル保険事業を先導する立場から、“保険のこれから”を語りました。




「生活者の保険体験を再設計する」

登壇冒頭、柏岡はこう語りました。

「私たちは保険会社でも代理店でもない、“あいだ”に立つ存在。だからこそ、業界の慣習にとらわれず、ユーザー体験から発想する保険設計ができるのです。」

Yahoo! JAPANやPayPayといった経済圏において、返品送料保険や熱中症保険などの“組み込み型保険”を多数展開。生活導線のなかで自然に保険と出会える仕組みを構築することで、わずか数年で累計1,000万件の契約を実現してきました。

保険を「売る」のではなく「組み込む」時代へ

講演のなかでは、保険をチャネルの一部として“設計”する視点が重要だと強調。JALさまやりそなホールディングスさまとの取り組みでは、それぞれの顧客体験に合わせた保険設計を行い、高い加入率と継続利用を生み出していると紹介しました。

Yahoo! ショッピング上の返品送料保険では、AI-OCRを活用した請求フローの自動化により、最短5分以内で保険金が着金するユーザー体験を実現。データドリブンな設計とUXの融合が成果に直結している事例です。

データと顧客理解こそ、金融サービス仲介業の競争力

パネルディスカッションでは「金融サービス仲介業者の付加価値とは何か?」というテーマで議論が展開されました。

柏岡は、「保険業界が抱える“説明責任”と“シンプルなUX”の両立は、真逆の価値観がぶつかる領域。ここを設計し直す力こそが、金融サービス仲介業の真価だと考えています。」と語ります。

加えて、PayPayの保険商品開発プロセスとして、まずユーザー接点を持つ事業者側が保険の要件を定義し、それに応じて保険会社を選定する実例を紹介。これは、仲介業を単なる流通チャネルではなく、商品設計の起点と捉えるアプローチです。

「制度」に求められる柔軟性と先進性

最後に、柏岡は「金融サービス仲介業が顧客にとっての“エージェント”であるべき」とし、制度改正に対しても「上限額撤廃やAI活用前提のルール設計を」と提言。

保険がユーザー本位のサービスに進化するには、金融庁・業界・テクノロジー企業の三者が連携し、制度そのものを“再設計”していくことが求められると語りました。

リードインクスが目指す“新たな保険の常識”

リードインクスは、単なる保険の“販売システム”にとどまらず、UX設計・商品開発・マーケティングまでを一気通貫で支援する”インシュアテックイネーブラー”の立場として、「つながって、保険と未来へ」を届ける挑戦を続けています。

この登壇を通じて、金融サービス仲介業の未来における「新たな価値創造の道筋」や金融業界に携わる企業さまからの知見、共創への機会を得ることができました。

今後も、業界の進化を牽引する存在として、より良い保険体験の創出に挑み続けます。